岩下壮一

知的生活の模倣カトリック教会岩下壮一

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岩下壮一氏(1889-1940)は、1925年司祭に叙階。大正から昭和初期にかけて日本のカトリック教会の指導者として活躍。また、神山復生病院の院長として、ハンセン病患者の救済にも尽力。霊名のフランシスコ・ザビエルと同じ12月3日に帰天。

Works

岩下壮一 『カトリックの信仰』 講談社学術文庫 ★★★ Amazon.co.jp

カトリック教会の公教要理を、岩下神父の豊かな学識で詳説したもの。解説は言うまでもなく、例え話やエピソードの描写が実に見事で、これが講義だったらきっと拍手が起きたに違いないと思うほど。現在は絶版、もしくは増刷予定がないという状態で、いずれにしてももう一度書店の店頭に並ぶことが望まれる。

岩下壯一 『信仰の遺産』 岩波書店Amazon.co.jp

かつて岩下壮一神父が『カトリック研究』に連載し、遺稿となっていた神学論文を、一冊の本としてまとめたもの。

Biographies

小坂井澄 『人間の分際―神父・岩下壮一』 聖母文庫Amazon.co.jp

『カトリックの信仰』『信仰の遺産』などを著し、ライ病患者のために力を尽くした岩下壮一氏の伝記。ただし、伝記とは言っても小説のようなスタイルで、かなり脚色されている印象を受ける。とはいえ、本格的な伝記と思われる『岩下神父の生涯』が高価なだけに、神父の人生を大まかに掴むのには手頃な本であるのは確かだ。

References

菅野昭正編 『九鬼周造随筆集』 岩波文庫Amazon.co.jp 楽天ブックス

第一高等学校・東京帝国大学の同窓で、卒業後も親しく交わった九鬼周造氏の随筆24篇。「岩下壮一君の思出」を収録。「一高時代の旧友」にも若干の記述がある。

半沢孝麿 『近代日本のカトリシズム―思想史的考察』 みすず書房Amazon.co.jp

戦前・戦中期のカトリック思想家を取り上げる論文集。第四章に「岩下壯一小論」がある。

小田部胤明 『戸塚神父伝―神に聴診器をあてた人』 中央出版社Amazon.co.jp

司祭としてまた医師として活躍した戸塚文卿神父(1892-1939)の伝記。『戸塚神父の生涯』の改定増補版。医学の道に進み、文部省在外研究員として留学していた戸塚氏は、まだ神学生だった岩下壮一氏をロンドンに尋ねたときに、「若い聖女」に出会い「生きている聖徳」を見て、司祭になることを劇的に決心。以後、カトリックの病院を日本の地に立てるべく奔走する一方で、カトリック出版物にも精力的に寄稿する。そして、小金井の地に桜町病院を建設するも、その完成を見ずに永眠。この伝記の著者はフランス語ができるらしく、広く資料を集めているので、留学中の様子もよく分かる。

Quotes

カトリックの信仰の根拠は、常にそれが真理なるが故に、という一点に存する。彼には決してそれが単に、人間の心情的要求を満足せしむるが故に、とは言わない。それが吾人の宗教的要求を満足せしむるは、真理なるが故である。 ― 岩下壮一

相手が学生の場合、論文指導の場合などは別として、一般読書のためには私はいつもカレルやヒルティや岩下神父をすすめる。 ― 渡部昇一


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岩下壮一 『中世哲學思想史研究』 岩波書店

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