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柳家小さんと森前首相

落語家の立川談志師は、五代目柳家小さんの弟子であった。想像に難くないであろうが、かなり生意気な弟子だったそうで、手を焼いていたらしい。それでも小さん師匠は談志師を破門することはなかった。これは、一般的には、懐が深いとされる態度だ。しかし、談志師によれば、寛容という評判を得たいがために放任していただけで、本音では相当腹が立っていたに違いない、とのことである。結局は談志師の方から落語協会を脱退、小さん師匠と袂を分かつことになったのは周知の通りである。

さて、森前首相が、これまで強力に支えてきた小泉首相を見限った。その報道を知って、すぐに上述のエピソードを思い出した。今まで首相に苦言を呈するときも、常にやんわりとした表現を用いていたが、内心は相当に苛立っていたのではあるまいか。「変人以上」というのも、腹立ち紛れに出たのではなくて、かねてからそのように思っていたのではあるまいか。小さん師匠と森前首相の姿がダブって、勝手な想像が働いてしまう。

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