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小学校からの英語必修化について

最近、小学校高学年で英語を必修化するという話が持ち上がっている。考えられる理由は、語学学習は早くから始めれば効果が上がる、という単純で素朴な期待に違いない。しかし、その前に考えなければならないことがある。

まず、ここ十数年の英語教育で行われた数々の試みの総括をしなくてはならない。ゆとり教育・週5日制による授業内容と授業時間の削減がどれだけ影響したか、会話重視で編集された教科書の使用、文法軽視のカリキュラム、新科目オーラル・コミュニケーションの導入が、どのような効果をもたらしたか、きちんと検証されているのだろうか。

それに、世間の期待と生徒の学力(本当は学習態度も入れておきたいが)の現実との間で板挟みになっている、現場の教師たちの声を聞かなくてはいけないはずだ。彼らが仕事をする際に感じている困難を、言い訳だと初めから排斥しないで、虚心坦懐に聞き取るべきである。

その上で、生徒の学習開始年齢が遅いことが最大の問題である、という結論が出たのならば、今回のような英語必修化を考えてもいいだろう。だが、これで効果が上がらなかったら、そのときもまた開始学年を繰り下げそうな気がする。そのうち全学年で必修になり、それでいて効果が上がっていないという事態にはならないでほしいものだ。

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