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靖国報道で気になった言葉 [2] 「東京裁判には問題点もあったが」

保守派の主張に押されてかどうかは知らないが、最近はさすがに東京裁判を全肯定する人はほぼ皆無となった。戦勝国が裁いたとか、事後法で裁いたとか、原爆や空襲の犯罪性が問われなかったなどの問題点が、広く認知されてきたこともあるだろう。

そこで、「東京裁判には問題点もあったが」と、これを一応認めた上で反撃に出るというのが近頃のやり方だ。つまり、東京裁判には肯定すべき側面もあった、と言いたいわけだ。だが、悪いものがたまたま良い結果をもたらしたとしても、それは単なる歴史の皮肉にすぎない。

そもそも、東京裁判は問題のある裁判である以上に、裁判そのものが問題なのだ。当の裁判長が、裁判の管轄権がどこにあるのかを訊かれて、回答ができなかったのだから。敢えて言うならばマッカーサーの命令に基づくわけだが、後にその当人が、日本が戦争を始めた動機が「自衛」にあったと認めている。この時点で、「侵略」の首謀者を裁くこの裁判の、ただでさえあやふやな根拠は、完全に消失したと認めるべきである。