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せっかくならば国語教育の強化を

伊吹文科大臣が、小学校での英語必修化に否定的な見解を表明した。これまでの否定論は「まず日本語を」というのが多かったのだが、「美しい日本語を話せないのに」というのは新鮮に思えた。安倍首相の『美しい国へ』を大臣が意識したかどうか、それは定かではない。

ただ、「美しい日本語」のために何をするのかというと、それは見えてこない。そこまで深く考えた発言ではなかったのだろう。しかし、大臣がそういう意識を持っていることは嬉しいことである。できることならば、国語教育や言葉遣いの躾についても、何か方針を打ち出してほしいものだ。

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小学校からの英語必修化について

最近、小学校高学年で英語を必修化するという話が持ち上がっている。考えられる理由は、語学学習は早くから始めれば効果が上がる、という単純で素朴な期待に違いない。しかし、その前に考えなければならないことがある。

まず、ここ十数年の英語教育で行われた数々の試みの総括をしなくてはならない。ゆとり教育・週5日制による授業内容と授業時間の削減がどれだけ影響したか、会話重視で編集された教科書の使用、文法軽視のカリキュラム、新科目オーラル・コミュニケーションの導入が、どのような効果をもたらしたか、きちんと検証されているのだろうか。

それに、世間の期待と生徒の学力(本当は学習態度も入れておきたいが)の現実との間で板挟みになっている、現場の教師たちの声を聞かなくてはいけないはずだ。彼らが仕事をする際に感じている困難を、言い訳だと初めから排斥しないで、虚心坦懐に聞き取るべきである。

その上で、生徒の学習開始年齢が遅いことが最大の問題である、という結論が出たのならば、今回のような英語必修化を考えてもいいだろう。だが、これで効果が上がらなかったら、そのときもまた開始学年を繰り下げそうな気がする。そのうち全学年で必修になり、それでいて効果が上がっていないという事態にはならないでほしいものだ。

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全国一斉のリスニング試験は無理

今日からセンター試験が始まったが、英語のリスニングで早速トラブルがあったようだ。今年は IC プレーヤーが使われると聞いていたが、プレーヤーの数を考えれば、そのうちどれかが故障しててもおかしくないと思うのが普通だろう。

もともとセンター試験でリスニングがなかなか導入されなかった理由の一つは、全受験生に均一な条件で音声を聞かせることが無理だったからである。昔のように、各大学の各学部単位の試験であれば、もう少し対処のしようがあっただろうに。

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朝日新聞は大学入試に役立つか

朝日新聞が、紙面からの大学入試問題出題数が多いことを売りにするCMを始めていたことを知った。そういうことは前々から宣伝していたが、テレビのコマーシャルで見たのは初めてのような気がする。

結論から言えば、受験の役に立つことはないだろう。そもそも、出題されるコラムをたまたま読んだことがあったとしても、入試までには忘れてしまうため、何ら他の受験生より有利になることはない。もちろんそれは朝日新聞に限らず、どの新聞でも同じことである。

ただ、出題されたものに関しては、それなりに適当な内容があることは否定しない。多くの中から試験に相応しいものを選んだに違いないからである。であれば、既に選ばれた素材、すなわち「過去問」に取り組む方が、はるかに国語の勉強として適当であるはずだ。子を思う親の気持ちも分からないではないが、この程度のことで新聞を変える必要は全くない。

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消えていく予備校

両国予備校が閉鎖するという知らせを聞いた。以前、世代的に受験生のあこがれとも思えない山本陽子をCMに出演させていた予備校だ。予備校としての評価はよく知らないが、全寮制で、浪人生を対象としていたことは知っていた。その浪人生が劇的に減っているのだから、商売が成り立つはずがない。

かつて、模擬試験では浪人生が成績上位を占め、現役は追いつき追い越すために努力した。だが今は、浪人生と競わずして大学に入ることができる時代。この世代の知力がどうなってしまうのか心配である。

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大学生の国語力

日本の大学生の学力低下は以前から叫ばれているが、今回は何と、留学生より国語力の劣る大学生が増えているという調査結果が出た。ある一面を大げさに取り上げた記事であるとはいえ、やはり深刻な問題である。イギリスでは階級によって話し言葉が違うとされているが、そのうち日本でも言葉による階層化が進むのだろうか。

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