国語教育

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Webmaster's Note

国語はあらゆる教育の基礎なので、家庭でも学校でも、最も力を入れるべき科目である。また、大学の入試科目から古文・漢文が排除される傾向にあるが、これもゆゆしき問題だ。

Books

安達忠夫 『素読のすすめ』 講談社現代新書 ★★ Amazon.co.jp

今では廃れてしまっているが、日本には素読という伝統的な外国語(漢文)学習法がある。その素読を、自ら実践し指導している著者が、この学習法の効能を外国の事例も挙げながら考察している。特にユダヤ人がヘブライ語聖書を学ぶ様子は興味深い。

P.S. カナリア書房から『感性をきたえる素読のすすめ』として復刻された。

山田勝美 『ポケット論語』 角川文庫Amazon.co.jp

手軽に論語が読める本。高校生の時に、漢文の勉強用に買ったもの。構成はオーソドックスなもので、漢文・訓読・通釈の他、種々の解説がついている。どういう訳か、それぞれの本文の内容を和歌に詠んだものも添えられている。限られたスペースとはいえ、語法・語釈もそこそこ詳しく解説しているので、文法に則した本文の理解ができる。

谷沢永一/渡部昇一 『人生は論語に窮まる』 PHP文庫 ★★ Amazon.co.jp

論語の原典を読むのは価値のあることだが、読んで一応なるほどとは思っても、それを自分の人生に活かしていくのは難しいのではないのだろうか。この本は、読書家としても名高い谷沢・渡部の両氏が、対談形式で論語を解説するというものである。論語の読書経験、自身の体験、深い教養と鋭い洞察によって、この古典を現代の我々にとっても身近な読み物としてくれる一冊。

山本夏彦 『完本 文語文』 文春文庫 ★★ Amazon.co.jp 楽天ブックス

文語文について、山本氏があちこちの雑誌に書いた小論を一冊にまとめたもの。文語文の簡潔さ、リズムの良さは、朗読に相応しく、暗唱に耐える。その文語文が、いつ頃、そしてどういう理由で廃れてしまったのかを、当時の作家や詩人の名前を挙げながら綴っている。これを、明治から昭和にかけての、文体から見た日本文学史として読むことも可能だ。山本氏は文語文に返れとは言わないし、実際もう返れない。だが、学校における古文・漢文の授業を通じて読めるようにはさせたいものである。

赤瀬川原平 『新解さんの謎』 文春文庫 ★★★ Amazon.co.jp 楽天ブックス

「三省堂新明解国語辞典」に記述された語義を観察して、その背景にある「新解さん」の性格に迫る本。他の辞書とはひと味違う語義の説明は、とあるラジオの深夜番組でもよくネタになっていたのを思い出す。最初は個性的な辞書でも、版を重ねるごとに標準的な記述に整えられていくものだが、新明解はその逆で、ますます説明に力が入るところが感心させられる。ところどころに挿入された挿し絵や写真も楽しい。この辞書に関する部分は前半だけで、後半は「紙がみの消息」というエッセイ集になっている。一番最後の余白のページに「余白」と書いてあるのがお茶目。

『新編常用国語便覧』 浜島書店Amazon.co.jp

国語に関することなら、何でも一通りのことが調べられるのが、国語便覧である。古典文学編・近代文学編・漢文編では、それぞれの時代の文学史はもちろんのこと、時代背景も分かるように写真や図がふんだんに使われている。また、言語・表現編には、原稿用紙の使い方や仮名遣いなど、学校で習っても忘れてしまったようなことや、手紙の書き方、時候の挨拶など、日常生活でも役に立つ内容が多い。これだけの本が1000円足らずで手に入るのだからお買い得である。

Quotes

日本人は、仏教のお経と漢字の本を読んで知が開けたようなものです。それで、江戸時代の人はちゃんと漢詩もつくれたんです。乃木将軍だって、旅順を落としながら漢詩をつくっていたんです。どうもその伝統が落ちてから、日本の軍人の質も下がったという感じもする。 ― 渡部昇一


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藤原正彦 『祖国とは国語』 新潮文庫

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